EMIレシーバ・断続的不安定ドリフト狭帯域妨害
に対する平均値検波器の応答特性
校正サービス開始! |
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SEP/5/2007 |
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弊社では、2006年6月より、CISPR 16-1-1:2006(第2版)の規定に基づく、「断続的不安定ドリフト狭帯域妨害に対する平均値検波器の応答特性」の校正サービスを開始しました。CISPR規格の原文(英語)では、Intermittent, Unsteady and Drifting Narrowband Disturbances と述べられていますので、ここでは略してIUDN妨害と呼称させて頂きます。(広く認知された略語ではございませんので、ご了承下さい。)
CISPRでは、受信機の平均値検波器の応答特性として、連続性正弦波に対する応答とパルス応答以外に、このIUDN妨害に対する応答を規定しています。この要求は、CISPR
16-1-1:2003(初版)より新たに採用された内容で、現在の最新版であるCISPR
16-1-1:2006に継承されています。従って、2003年以前に製造された受信機は、この要求に適合していない場合もあり得ますので、校正ご依頼前に機器製造元へ適否をご確認下さいますようお願い申し上げます。
CISPR 16-1-1:2006 (2nd Edition)
6 Measuring receivers with average detector for the frequency
range 9kHz to 18GHz
6.4 Response to pulses
6.4.3 Respone to intermittent, unsteady and
drifting narrowband disturbances
IUDN妨害に対する平均値検波器の応答は次のように規定されています。『表1で述べる繰り返し性方形波により(パルス)変調された正弦波信号を平均値検波型受信器に加えた時、その最大指示値は同じ強さの無変調正弦波信号の応答に対し、表1で述べる応答を示さねばならない。この要求に対しては±1dBが許容される。』
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変調の為の繰り返し方形パルス |
Band A/B受信機
TM = 0.16秒 |
Band C/D受信機
TM = 0.1秒 |
パルス幅 = TM
周期 = 1.6秒 |
0.353 (=-9.0dB) |
0.353 (=-9.0dB) |
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表1 |
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■サービス内容
校正形態: NVLAP認定校正 (2007/9/5〜認定校正でご提供)
校正内容: 平均値検波器のIUDN妨害の応答特性
CISPR Band A & Band B (ご要望によりBand C/D/Eの校正も可能です。)
対象製品: IUDN妨害要求に対応したCISPRレシーバ類
参照規格: CISPR 16-1-1:2006, Clause 6.4.3 |
当面はオプション扱いとして、ご依頼者のご要望により、Band AおよびBand
Bを中心としたIUDN妨害に対する平均値検波器の応答特性をご提供させて頂く予定です。(別途、追加料金が必要です。)
是非この機会に弊社校正サービスをご利用下さるようお願いします。 |
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