米国NVLAP認定校正のご案内
 弊社は、2000年12月、国内では初めて、米国商務省・標準技術局(NIST)が運営するラボ認定プログラムであるNVLAP(National Voluntary Laboratory Accreditation Program)の校正分野の認定を取得し、主にEMC試験器を中心とした校正サービスをご提供しています。

 弊社が発行します認定機関のロゴ付き校正証明書は、ラボ認定の国際スキームに参加する主要な国において広く受け入れられます。あらかじめ定められたサイクルでの定期的な認定審査は、ラボ運営の国際基準であるISO/IEC 17025に基づいて行われています。

 弊社が発行する校正証明書上の認定機関のロゴが指し示す意味は、弊社の校正部門がISO/IEC 17025に基づいて適切に組織運営され、かつ、同基準で定めるトレーサビリティ要求と測定の不確かさ要求を満足する校正結果であることを表しています。この認定機関のロゴ付き校正証明書の発行を伴う校正サービスの形態を、弊社では認定校正(accredited calibration)と呼ばせて頂いています。

 なお、ここでご説明します認定校正は、校正の内容まで認定機関が指定するものではありません。どの項目を校正するか、どの程度の細かさで校正するか等は、校正ラボの判断に委ねられています。言い換えれば、校正内容の適切性は、校正ラボの資質に依存しているということですので、一概に認定校正といっても、ラボの実績や経験、技術力、信用性等の観点から、校正を依頼するラボを選定することが肝要です。

 昨今、EMC試験所の運営についても、ISO/IEC 17025に基づくラボ運営が必須となりつつあり、使用する測定器類のトレーサビリティを確保しなければなりません。EMC試験器の中には、その特殊性から、トレーサビリティの確保が容易でない品目も多く存在します。このトレーサビリティ確保の為、多大な費用と時間を費やして、海外にまで校正を委託するというケースも多々あります。

 海外への機器輸送には様々なリスクが伴います。例えば、精密な能動部品を搭載した高価な機器を、航空機中のマイナス数十℃の環境にさらすことになります。機器が海外から戻ってきたら故障していた、といった事例も実際に存在します。

 弊社では、このような問題を解決する為に、他社に先駆け早くより、国内での認定校正サービスを展開して参りました。

 認定校正の範囲につきましても、ユーザの皆様のご要望をお聞きしながら、随時拡充しているところです。どうぞこの機会に弊社校正サービスをご利用下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
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